開会のことば | ||||
大会議室を聴講(200余名)で埋める 袖井 孝子 |
ナルク会長 高畑 敬一 挨拶・講演 |
超高齢社会を生きぬく知恵 〜自立と共生の未来に向けて〜
(社)シニア社会学会 会長 袖井 孝子 (お茶の水女子大学 名誉教授)
1 | 新しい将来人口設計 | 4 | 高齢者に対する誤解 |
2 | 変わる高齢者イメージ | 5 | 超高齢社会を乗り切るには |
3 | 高齢者の自立を促進する要因 | 6 | 老若男女共同参画社会を目指して |
新しい将来人口設計 | 変わる高齢者イメージ | 高齢者の自立を促進する要因 |
● 50年後、日本人口は3分の2に縮減 ● 1960年 生産年齢人口11.2人で一人の 高齢者を支えるおみこし型 ● 2010年 2.8人弱で一人を支える騎馬戦型 ● 2060年 1.3人で一人を支える肩車型 ● 高齢者がすべて支えられる側ではないし、 若者のすべが支える側ではない。 |
● 戦前の高齢者 ● 敗戦〜1950年代半ば:戦後復興期 ● 50年代半ば〜70年代半ば:経済成長期 ● 70年代半ば〜90年代半ば:低成長の時代 ● 90年代半ば〜:閉塞・少子化の時代、 |
● 人口構造の変化:多産多死→小産小子→ 小産多死 ● 家族の変化:三世代世帯の減少、単身世帯 の増加 ● 既婚女性の家庭外就職の増加 ● 女性の自立意識:80年代女性の自立時代 ● 高齢者の自立意識 :子どもに頼りたくない。 |
高齢者に対する誤解 | 超高齢社会を乗り切るには | 老若男女共同参画社会を目指して |
● 高齢者は貧しい : 二極化 ● 高齢者は寝たきり・認知症:7掛け、8掛け ● 高齢者は保守化 : 若者の保守化 ● 高齢者は新しいものに挑戦しない : ITC やボランティア活動への関心 ● 高齢者は金を使わない。「子孫に美田を残 さず」 |
● 高齢者も支える側に @働く:高い就業率と就業意識、多様な働き方 (正規雇用、非正規雇用、起業、NPO) A社会に貢献する:寄付やボランティア NALC (時間預託制度) ● お互いに助け合えるネットワークの構築 金もちよりも人持ち、友持ち。 ● 情報の大切さ : 経済格差から情報格差へ ITC の重要性 |
● 日本女性の社会的地位はなぜ低いのか ジェンダーギャップ指数:135カ国中98位 政治経済領域で指導的地位を占める女 性が少ない。 ● 世代の対立をあおる政府・マスコミ社会保 障支出:高齢者から子どもへ高齢者も 応分の負担を・・・ ● 対立ではなく協調 ・連帯。 |
(社)シニア社会学会 理事 堀池 喜一郎 ( シニアの地域参加指南 )
高齢者独立防止モデル普及事業(道具) 高齢者見守りサービスとVoViTの違い 自分と人がつながる=自分でボタンを押して連絡 ・ 近所のサポーターが立ち寄る VoViTですぐ出来ること 今日のお知らせ ・ ニュース ・ 天気 ・ 地図 ・ テレビ電話・絵と文字を書いて送る・他 慣れると出来ること 写真を見る・自分史を書く 地域の仕組みがあれば出来る「買い物支援」 愛媛県内子町の集落で地元商工会(商店街)によって始まった。 サポーターさんはどういう人 ● 通信とSkypeをしっかりつなぎ、使い方を易しく説明。 ● 月に1回は立ち寄り、20件ほどの管理データーを更新します。 ● 利用者さんと人とのつながりを相談して、活用を支えます。 VoViTの利用者になるには ● 気になる「導入するのにかかる月額費用」=本体+通信仕組み+保守サービス ● VoViTで得することはあるの?=新聞は止められる+TV電話で電話代の節約 ● 導入の申し込みは?=VoViTの普及団体(サポーター団体・販売店)へ申し込む。 サポーターさんになるには ● サポーター団体「例えば、ナルク」に所属し、PCをもち、メール操作の出来る人。 ● シニア社会学会が主催する認定講習受講して体験実習後サポート実務を務める。 |
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孤独死対策での利用 孤独死は何故起きるのか? 高齢社会の現実(高齢期の特徴) 高齢者特有のリスクのはじまり・・・! |
本人の体調の変化から | 本人を取り巻く環境の変化から | 本人の経済的変化から |
高齢者の何に気づき、何を守る必要があるのか生活破綻に陥らない為にはどうすればいいのか。 高齢者の多様化は、必要とする支援も多様であること。高齢期のリスクは予想が難しく、備えに万全を期すのは 不可能に近い。「老いた後の一定の姿」は無く 「老いていくプロセス」での支援が大切になってくる。 生きたいという気持ちを持ち続けられるサポートとは・・・を考えました。 |
ナルク高槻・島本の子育て世代と高齢者の世代間の交流を提案! |
☆ ボビットを体験して感じたこと。 ☆ テレビ電話が一番活用したいこと。 ☆ 高齢者との会話は顔を見ながらが一番伝わる。特に、幼児との会話は元気になる。 ボビットを活用しながら、高齢者と子育て中の世代との交流をコーディネート出来ないか?・・・ その時のコーディネートの重要な役割・・・行政との協働・・・介護ヘルパーとの連携・・・ ナルクの時間預託活動をしながら、それぞれの世代の弧立化を少しでも解消できないか・・・! 本当に ”困った時にはお互いさまの精神” で助けて!!と声を上げる勇気を出せるか。 心の扉は内側からしか開かない!! ナルクの中での自分の居場所づくりは本当に大切です。 |
子育て世代との交流は高齢者にとって生きる力にならないでしょうか。 |
VoViT サポーターの実作業を終えて |
対象者 Aさん …… 透析歴 7年 86歳【女) 独居 −脳血管から来る複合型の認知症の初期と診断された− ◎透析日を忘れる ◎服薬管理が出来ない ◎食事・水分制限が出来ない Bさん …… 透析歴 10年 72歳【女) 独居 −脳梗塞の後遺症で視力障害がある。出血量多く入院− Cさん …… 透析歴 10年 73歳【女) 独居 −大腿頭部頚部骨折 手術治療で入院、物忘れが多い− 透析患者3人とも透析時間が1週間に3日、 1回 5時間かかる。 透析患者3人に共通していることは、=骨が脆くなっている・転倒骨折のリスクが高い・合併症、病状が急変する。 Aさんは2ヵ月前に洗濯物を干していてふらつき転倒して腰椎圧迫骨折 2回繰り返している。 Bさんは2週間前に自室で転倒して大腿頭部頚部骨折で入院治療、骨折の確率が高い。 上記の方を、24時間支援していく中で “VoViT” の活躍場所があると明るい光を感じております。夜間対応 は、人手、経費の面で難しいところがあるが、VoViTを駆使して補えないかと思っている。在宅で1日でも長く 生活出来たら幸せに繋がります。 VoViT を考える 1) 利用者のVoViTの操作指導とメンテナンス。 2) 課題 @ 利用者が独居で高齢障害者である。 A インターネット回線に接続したパーソナルコンピューターがない。 B 認知症の方が操作、理解してどの程度まで使えるか。 C 必要経費が払えるか。 体験された利用者は、1日であったがAさんとVoViTを使って会話が出来た事は、一歩前進であった。 ご本人は、とても前向きで使い方を習って自宅に帰り生活をする事を望んでおられた。施設の仲間にこ れからは毎日コンピューターの勉強をすると誇らしげにお話をされておられた。 |
VoViT を 使ってみました |
モニターの感想 (1) ● VoViTに一日の予定が出て、声をかけがあるので一日の規律が出来る。 ● 天気予報も地図も調べたいことがある。 ● お買い物の楽しさも味わえそう。 ● テレビ電話も、多数の方と話せるようになれば楽しみ。 ● 画面にタッチで文字を書くのはやゝ難しい(濁点が消えたりする)。 感想 (2) ● 声でおはようメールが入り、了解ボタンで元気である事を伝えられる。 ● 不在の時は、サポーターにメールで知らせればよい。 ● 毎日の繰り返しで安心感がある、サポーターと顔を見ての会話が出来る。 ● 画面にメッセージが出て、戸惑うこともある。 ● おはようメールが無いと、注意を払う必要がある。 ● 機器のトラブルが多くあり、サポーターを依頼すると、対応に時間がいる。 サポーターの重要性について VoViTの成否はサポーターにある ● 相手の事をよく理解する。(相手の立場に立つ) ● 全身で接し、共感し信頼し合う。 ● 想いを共有する、相手の欲する事を理解し、解るように伝える。 ● 守秘義務 ・ パソコンスキル ・ 同性がベター ● サポーターの質 ・ 量 の養成が必要。 サポーターを支えるには ● パソコンに堪能な人。 ● VoViT ヘルプデスクの設置。 ● VoViT ノウハウバンク(ネット)の設置。 VoViT機器・システムについて (1) 機器・システムの安定性 ● 画面は、もっと大きい方が見やすい、拡大表示機能が欲しい。 ● 画面のスクロールも指で出来るとよい。 ● タッチペンがあると使いやすいのでは?。 ● メールに添付されてきた画像が保存できるとよい。 ● テレビ電話の画面で、通話開始は緑の絵で解りやすいが終了 は解りにくい、もう少し大きな絵に・・・。 VoViT機器・システムについて (2) 今回のテストについて ● スケジュールかんりは喜ばれた。 ● テレビ電話にも関心が高い。 ● 買い物のシュミレーションも、もっと具体的に体験出来るものが欲しかった。 ● 自分史もアルバムも、サンプルがあると理解しやすい。 ● モニターの関心と興味はある(他の人にも話題として出す) |
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孤立化防止や要援護者の早期発見の取り組み |
地域包括支援センターの基本役割 自立して生活できるように支援します。 ● 転倒予防教室 ・ 口膣機能向上 ・ 栄養改善 ・ 認知症予防教室 ● 要支援 1・2 と認定された方の介護予防サービスの提供 皆さんの権利を守ります。 ● 高齢者の虐待防止 ● 成年後見制度の利用援助 なんでも相談して下さい。 ● 「気になることはありませんか」 事業 地域包括支援システムの構築をめざして 様々な機関との連携 ● 医療機関、法律専門機関、介護関係機関、行政機関、福祉委員会、民生委員 児童福祉機関、自治会(老人会・女性会) など ネットワークづくり ● 高齢者のアルコール問題研修、認知症サポーター養成講座、医療との連携、 ● 徘徊ネットワーク、高齢者(要援護者)の見守り活動、配達業者、コンビニ、商店、 スーパー、開業医、接骨院などからの通報発見。 |