【 ICTによる高齢者孤立防止モデル普及事業 】
(Information and Communication Technology)

高齢者社会の進展とその姿、日本の人口の変化をみると近年増加し続けたが総人口からみると
出生比に対する減少が予測される。一方で高齢者人口は、うなぎ登りで総人口に占める割合は21%で
超高齢化社会に到達している。そこで高齢者の健康・生活環境などの心配や悩み事を厚生労働省が立ち上がり
予算化に踏み切った。 カメラ付きパソコン ( VoviT
= タッチ操作の簡単パソコン ) を、高齢者の手元に設置しその普及事業を、
(社)シニア社会学会、(株)情報環境デザイン研究所とナルクのタイアップで(
平成24年4〜5月を目標)普及させようという事業


サポーター養成講座

  場 所  ナルク本部 3階会議室
 対象拠点  10 拠点 (20名) @枚方 ・ A高槻島本 ・ B堺泉北 ・ C箕面 ・ D大阪北 ・ F東大阪
  E
茨木摂津
G大東 ・ H泉州宝塚 ・ I川西京都和歌山(オブザーバー)
  講座内容  1日目 : 資料(VoviT) INDEX 概要説明
 2日目 : 「VoviT」 本体の操作説明 及び 受講者のデモ実施
          ※ 2日目の後半(1hr) 地域包括支援センター西田講師の講義含む
高槻・島本拠点
受講者
 田中 千鶴子 ・ 橋本 光夫
VoviT
(本体とその一式)
 巡回モニター試用期間 : 2月 (約60日 H23.12.20 まで)   次 拠点→ 京都・川西拠点へ


VoviT  っ て

優しい機器とソフトウェア、マウスやキーボードを使わずタッチパネルからのボタン操作・
パネルへの直接手書き文字や絵といった容易かつ自然に操作できる。“使いやすい”
薄型テレビのようなものです。 パソコンを途中で挫折してしまった方、キーボードやマ
ウスを見るだけで敬遠してしまう方には、是非おすすめの機器です。

 

サポーターのPCと利用者ボビットは “一対” 
 

背面はシンプル
VoviTサイト http://www.vovit.jp では、動画で「操作方法」 を 紹介しています。


  サポーター  利用者 (ボビットを使う人)

サポーター
〔 パソコン側 〕
サポーターのパソコン設定条件
 ・ 利用者が連絡するのに必要な情報をパソコンに設定しておく。 
例えば、「アドレス帳」
 ・ 「
Skype」 http://www.skype.com/intl/ja/get-skype/  をダウンロードしておく。
 ・Skype」 の操作解説サイト http://www.skype-lab.com/ も必要。
利 用 者
〔 VoviT側 〕
利用者の使用条件
 ・ インターネット ができる屋内環境にしておく。
 ・ ボビットの電源は、終日 「
ON 」 の状態にしておく。



ボビットの特長は
●テレビのように日常生活にそのまま置かれて、違和感がない。
●使うのに練習はいらない、文字入力やクリックも知らなくていい
●誰にでも使えて、高齢者の目となり・手指にもなり・声にもなる。
●使うためのさまざまなことは、全部サポーターがやってくれる。 


こんなことができる



 * メール機能
  利用者(高齢者)にとっては、「メール」自体あまり馴染みのないものです。
   ボビットを利用して楽しんで使ってもらうために特有用語を理解してもらう。
    例えば、送ってしまったら取り消しがきかない。等を、覚えていただく。
   ・先ず、利用者側の受信メール操作から簡単に説明してみます。
    案内役(ボビットおじさん)のコールから始まり→新着ボタン押す→「読む」
    ボタンを押す→読みたいメール項目を選んで読む。→ 完了
   ・受信メールに返信する。読み書きボタンを押す→画面上に指先で書く→
    書き直したり色を選ぶ事もできる→「送る」ボタンを押す→送る相手選ぶ
    →封筒マークを軽くタッチして送信完了。 数秒後、サポーターに届く。
   
サポーター側のパソコン詳細設定操作の掲載は、省略する。    

  * スケジュール管理
   
・利用者の予定や、利用者に知らせたい情報を予めサポーターは入力
     しておきます。その日のその時刻(約10分前)になるとボビットおじさん
     が音声で利用者に知らせます。→利用者がそれを確認したら「了解」
     ボタンを押すと、サポーターにメール形式で送信される仕組みになっ
     ています。
     サポーターが毎日登録(PC入力)することで、「了解」 ボタンが押され
     さりげない安否確認にもなる。
    
サポーター側のパソコン詳細設定操作の掲載は、省略する。




  * 情報閲覧
  
・地域情報をキーワードにして、天気予報、地図、お買いもの、等は各
    ボタンにタッチして下さい。 尚、自分史とか、今・昔思い出は別設定。

  * テレビ電話(Skype) Web カメラ(パソコンに内蔵されてない場合)取付ける。
   ・利用者は、テレビ電話で相手と話したい時、あらかじめ時間の申し合わ
   せが必要、相手が不在の場合あり
   ・画面上の、「かける」 ボタンを押す→アドレス画面で相手の頭文字を
    タッチする→相手の名前をタッチ→「受話器」ボタン押す→相手と接
    続され自分の映像と話し相手の縮小映像が同一画面上に現れる。
    話が終了したら右斜上の 「終了」 ボタンで閉じる。

    サポーター側のパソコン詳細設定操作の掲載は、省略する。
 * コミュニケーションサービス
  ・テレビ電話ができます「Skype」なら電話料金がかからない。
 * 安心生活支援サービス
  ・安否確認が出来ます→設定した連絡を指定した時間にVovit が知らせ
   てくれる。利用者はそれを応答することで簡単安否確認になります。
 * 情報収集支援サービス
  ・自治体ニュースや天気予報を見る事が出来る。
 * アクティビティーサービス
  ・タッチパネル上で日記や絵手紙を書いてメモとして保存できます。
  ・撮った写真を保存できます。
  ・サポーターがデジタル化した古い写真もVovitに取り込んで保存できます。
  ・いろいろな写真を使って自分史を作ったり、思い出のアルバムを作ること
   ができます。




高槻・島本拠点では、「VoviT」商品に対する認識を深めるため(普及も兼ね)、会員に広報して
拠点独自の講習会を催しました。 合計4回
/2時間 ) 延べ 33名 の受講者がありました。

VoviTに対する講評(受講者)を数件掲載します。

 現在、実施している「見回り隊」の一歩進化したマシンである。
 価格と相談だが・・・ちょっと現実普及させるのは難しいんじゃ〜ないかな。
 商品(VoviT)は、まだ未完成品のように感じた。
 サポーターの役割が・・・大変すぎる、頻繁にパソコンに付き添っていられないな〜?
 屋内環境(インターネット引き込み等)を利用者に説明しきれない。 
 「Skype」は、現在遠距離(海外含む)の子・孫と使っている。便利で重宝している。
 テレビ電話時、映像の乱れ(ノイズ)、音声の不安定感がきになった。
 女性年配族には比較的好評だったが。男性年配族からは手厳しい評価を受けた。
 PCの設定関係が、スムースに行えるよう今後マニュアル化してほしい。(実務担当)
 簡単なタッチプレーであるが・・・高齢者が簡単に受け入れて呉れるか不安?





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